感想文講座の内容

おかげさまであちこちの色んな生徒さんの感想文指導の依頼をいただいています。

今日はその内容についてお話しようと思います。

 

【一日目】

ほとんどの場合、1日目は原稿用紙を使いません。

まず本が決まっていない子は一緒に選ぶところからはじめます。

その場合は本を何冊か私が勝手に選んでもっていきます。

授業時間に限りがある関係で、読むのに時間がかからない絵本が中心になります。

「もうちょっと厚みのあるもので書きたい」

と思う方は前もって選んで読んでおくことをおすすめします。

選び方は前に書いた記事本をえらぶ(読書感想文)をご覧ください。

 

選んだ本をざっと読んでもらったら、私がいろいろ質問します。

どんなことが書いてあった?

どう思った?

それはなんで?

どこからそう思ったの?

たとえばどんなこと?

あなた自身はそういう経験ある?

などなど。

会話で感想文の材料を引き出してメモしていきます。

思ったことや体験談などはその子から引き出すしかないので、ここが一番重要な作業です。

 

ある程度材料が出揃ったら、手順書にある型にしたがって設計図を作ってもらいます。

設計図と私は勝手に読んでいますが、要は文を組み立てる作業です。

まず何を書いて、次はこの話、最後はこうしめる・・・という内容を箇条書きで書いていきます。

この設計図がかけたら一日目終了です。

 

【2日目】

前回の設計図にあわせて、原稿用紙にかきはじめます。

設計図の項目と段落が対応するように書いていきます。

一気に書き上げてからチェックすると直す箇所がたくさんになってしまうので、1段落書くごとに見せてもらいます。

その段落が設計図どおりの役割を果たしているかどうかや、文法的な間違いなどはここでチェックします。

あらかじめ設計図があるため、段落内だけの添削で済んでわりとお互いストレスは少ないです。

 

「この項目は全体の半分くらいの位置にくるはずだけど、まだ1枚目だからこっちのおまけエピソードも採用しよう」

という具合に必要に応じて文字数を増やしたり減らしたりするテクニックを指導します。

あらかじめ設計図があると、量のめやすにもなるので便利なんですよ。

 

原稿用紙何枚もいっきに書きなさいと言われると苦痛ですが、段落ごとなら短文の繰り返しなので、本人も気楽だとおもいます。

こんな調子で最後まで書き上げて、一度一緒に声に出して読んだら終了。

最後の清書だけは自分でやってもらうことになります。

 

 

 

 

なるべく来年は自力でかけるように心がけて指導していますが、やはり2回だけではもっともっと教えたい!って心残りはたくさんあります。

お母さんも一緒にいてくださるパターンが多いので、指導の仕方やその子に合った訓練の仕方も合間をみつけてはお伝えするようにしています。

 

本音は

「うちの教室においでよー。もっとこういうことできるようになるよー」

と言いたいところ(笑)

でもこればっかりは本人の希望やおうちの都合もあるので無理におすすめはしません。