絵本クイズ

以前紹介したエア文字クイズは相変わらずみんな大好きなのですが、平仮名もカタカナもほとんど覚えてしまって最近ちょっと物足りなくなって来ました。

生徒たちは最近さらに刺激(笑)を求めて、辞典を見ながら漢字を出題し合うようになっています。

 

そこでそろそろ次の段階に進もうと、今度は絵本クイズという新しいクイズをはじめました。

わたしが絵本を1冊読み聞かせ、その後で

「とどいた贈り物はなんだったでしょうか?」

「何をしにいったお話だったでしょうか?」

「爆発したものはなんだったでしょうか?」

という感じでストーリーの内容を問う問題を出します。

その答えをクイズ回答者になりきって、ノートに書くのです。

 

いままで1字のみで書いてきた文字を、今度は単語として書くわけです。

ちいさな「っ」や、濁点の使い方、音を伸ばす方法・・・平仮名が書けるつもりでもまとまった単語になると戸惑う場面がたくさんあります。

「おじいさん」と書こうとしてるのに「おじさん」になってしまったり、「かぼちゃ」と書いてるつもりで「かぼちゅ」になっていたり、一文字ずつ書いているだけでは見えてこない穴をたくさん発見できました。

生徒が答えをみせたらわたしが小さなボードに

「正解は・・・ジャジャーン、こちらです!!!」

と、お手本を書いてみせます。

子供たちはそれぞれ自分のと見比べて

「あってたー!!」

「あれ?ちょっと違う」

と一喜一憂しています。

先日はじめて試してみましたが、大喜びで取り組んでくれました。

 

 

この練習は字を書くことだけではなく、絵本の話を集中して聞くという練習も兼ねています。

誰が何をしたのか、どうしてそうなったのか、後で聞かれると思うと聞き方も身が入りますね。

 

ただし、この練習を日常的に行うことはおすすめしません。

一週間に一回の授業の時間だから行なっているのであって、これを普段の読み聞かせで毎回やってしまうと、子供は

「テストされてる」

と感じてしまい、読み聞かせそのものに苦痛を感じてしまう恐れがあります。

本人が「やりたい!」と言ったり、自然な会話の流れで「誰が出できたんだっけ?」と聞く分には問題ないと思いますが、お母さんが

「さあ、ちゃんと聞けてるか確認しよう!!」

という気持ち満々で質問するのはやめておきましょう。

読み聞かせは親子のふれあいの時間です。

リラックスして楽しく読めることが一番大切です。