文章を読む練習では文字→単語→文→短文→長文と、少しずつ長さを増やして練習しています。
まとまった文章を読む練習でわたしがよく使う本はこちら↓
『なぜ?どうして?科学のお話』
学研が出している科学の本で、本屋さんでもよく見かけます。
内容は科学ですが読解練習にとても使いやすくて私はかなり気に入っているのです。
文章を読むときにいつもこころがけてほしいのは、文の主題を読み取ろうとすること。
「これはは何を言おうとしている文なのか?」
「何が読み取れたら自分はこの話を読み取れたことになるのか?」
そういう意識を持って欲しいのです。
この本のいいところは、どの話も「どうして○○なの?」という疑問からはじまっていることです。
収録されている話はどれも「どうして」を解消することを主題としています。
つまりこの話を読んで「どうして」の部分が答えられたら、ちゃんと読み取れたということになるわけです。
読み終わったあとに
「どうしてだった?」
「その答えが書かれている段落はどこ?」
と尋ねることで、自然に読み取る訓練になります。
また、もう少し読める子は段落に番号をうって
1段落目は導入。
2段落目は○○の説明。
3段落目は2段落目の具体例。
と、それぞれの段落を1行程度でまとめたり、キーワードをメモしてもらう練習も行います。
慣れないうちは私も一緒にやります。
中学生の子がこの作業をやりながら
「なんか授業中に先生の話をメモしているみたい」
といっていましたが、まさにそのとおりです。
相手の言いたいことを把握するためにメモをとるのですから、やってることは同じです。
全部丸写ししてると時間がかかるから、自分が理解するためにはどんな言葉をメモすればいいのか頭を働かせます。
さらに上級者は本文を隠して、自分のメモを見ながらもとの文章を再現します。
メモは段落ごとになっているので、同じ構成の文章ができあがるわけです。
まるきり同じ文ではなくても同じ内容の文になっていれば合格です。
読解力も表現力も両方使う練習です。
慣れてきたらもう少し難しい文章にもチャレンジしてもらいますが、入り口としてはシンプルで主題のはっきりしているこの本はとても重宝しています。
まとめたり文章の再現となるとただ読むよりも難易度が上がるので、もしおうちで練習されるなら、その子の学年より2、3年下の学年でやるといいと思います。
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