ゆとり国語教室ではあまり受験や学校の成績を意識せずに、長い目でみてその子に必要な力を養うように指導しています。
でもやっぱり「受験国語」の要望もあります。
というわけで今日はテストで点をとるための話をします。
「読み取りができなくて・・・どうやって勉強しましょう?」
といわれますが、読み取る力がないのは体力がないのと同じなので、テスト前に急に勉強しても間に合いません。
読解力を養う練習は必要ですが、数日で読解力をアップさせる都合のいい方法はないと思ってください。
テストで大切なのは、「わかっている問題を確実におさえること」です。
国語は特に「わかっているのになんだか正解できない」ことが多い科目です。
自分がどこで減点されているのかよく知っておきましょう。
以下、答えはわかっているのに減点されるよくあるパターンです。
問いにあわせた答え方をしていない。
「どのようなことか?」と聞かれたら「~なこと」
「○○なのはなぜか?」と理由を聞かれたら「~だから」
など、相手の表現を尊重してこたえること。
「この文に合わないものを答えよ」っていわれてるのに、合ってるものを一生懸命探す。
「本文中より抜き出せ」といってるのに、勝手に漢字やひらがなになおす。
指定された20字以内といわれているのに7、8字程度しか書いていない。
確かに以内ではあるけれど、文字数の範囲内でできるだけピッタリに答えるので、17~20字くらいにおさめたい。
ほかにもいろいろあるのですが、どれも単純なものばかりです。
でも国語のテストはたくさんの文章を読まなくてはいけないので、ついこういうところを見落としやすいのです。
「そんなの本番に注意すれば」
と思うかもしれませんが、本番でいきなり注意するのってとても難しいんです。
家で問題を解くときに、できるだけ見落としがないように訓練しておくことをおすすめします。
また、「わかる問題だったけど時間がたりなくて手がつけられなかった」というのももったいない話。
たくさんの文章を読まなくてはいけないので、時間配分もとっても大切です。
わたしはテストを受けるとき
①サササーと本文を読む
②問いを読んで、知識を問う問題を解いてしまう。
③本文を丁寧に読みながら、解けそうな問題を片付ける
④本文→問題文→本文→問題文をくりかえしながら、できそうな問題から順番に埋めてゆく
という順番で解きます。
難解な文章を最初から読み込もうとすると、時間がたりなくてあせってしまいます。
だからこのように浅めの読みで答えられるところからうめてゆき、時間いっぱいつかってだんだん読みを深くしていくのがいいかなーと思います。
でもこれは生徒によって好みもあるので、強制はしません。
できないことをなんとかしてできるように!!!という努力も大事なのですが、まずはこのように自分の持っている力を最大限に活かすことからはじめましょう。
それだけでだいぶ違ってくると思いますよ。
それから「すぐに国語の点数をあげたい」というのであれば、苦手だったとしても古文や漢文の方が即効性があると思います。
現代文は小さな頃からずっと積み重ねてきた国語力を問われますが、漢文や古文はせいぜいみんな学び始めて数年。
つまりテスト範囲がとってもせまいんです。
幼少時から古典や漢文に慣れ親しんでいた子なんてほとんどいないので、まわりの子とのハンデも少ない。
だから本腰いれてやればきっと点数もあがるはずです。
短期決戦には古文、漢文、おすすめですよ。
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